ハンナの独り言2042

BF2042ジェット機解説

BF2042オープンベータ ジェット機感想記事

BFVでの解説記事が大変好評いただいたので、BF2042も引き続き航空機、主にジェット機の解説記事を執筆させていただきたい。序章としてオープンベータの感想記事だ。

 

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さて、BF2042のオープンベータが開始したが、まだ製品版ですらないオープンベータということで何もあてにならないため、あくまでも「感想」という記事だ。感想に加えおそらく製品版はこうであろう、という予測とわたしの願望を込めた記事だ。オープンベータ時と製品版では全く違う!ということはよく起きるため、解説などしても意味がない。

 

さて、まずひとこと言わせてもらえばめっちゃ楽しい!

 

BF2042クオリティの最高画質でジェット機を飛ばすのはまさに爽快そのものであり、とても気持ちがよい。無論まだオープンベータであるため致命的なバグや不具合は多いのだが、それによるストレスを加味したとしても楽しめている。すくなくともわたしは、だが。

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動画のように、制空権をスピード感をもってスムーズに確保できるのはとても楽しい。前作にはあった補給システムがないため、無限に空対空戦闘ができるのは評価できる。通話の声が入ってるのは気にしないで。今後音がない動画は通話の声を消すためですご了承ください

 

さてまずどのような出撃システムかといえば、リスポーン画面のHQの下にあるビークルマークを選択し、その中から乗りたいビークルを選ぶものだ。また、もしビークルが破壊されてしまった場合は再出撃にクールダウンのようなものが発生し、一人でビークルを独占できないようになっている。わたしの場合は「じゃあヘリか戦車にでも乗るか」となるだけだし、そもそもジェット機だとあまり死なないのであまりストレスはない。単純にBFVに比べたら死ぬ要素が少ないフリーガー&40㎜対空砲の地獄から解放されたぜ!

 

また、ベータ版に現在あるバグや不具合として、フレアが機能しない(ミサイルがフレアを貫通してくる)、敵機がラグ過ぎる、キーバインドがおかしい・機能しない等のものがあるが、あくまでオープンベータであり流石に製品版では改善されていると思われるのでここでは議論しない。

 

さて、この記事を読むパイロット諸君がまず気になるのはジェット機の操作性や根本的な物理演算などであろう。感想として

①エンジン出力に比例する旋回性能(たぶん)

②重力を感じる重さ

③未来戦を感じるミサイル戦闘

④偏りすぎた陣営差

⑤その他

の5点でまとめたい。

 

 

①エンジン出力に比例する旋回性能(たぶん)

BF4のような速度調整システムではなく、BF2042はBFVのシステムを引き継いでおり、

速度が早ければ早いほど旋回性能もよくなる

という仕様なようだ。例えばドッグファイトで旋回戦になれば、アフターバーナーで常に加速し続けたほうが、ただフルスロットルでの旋回より機体よりも効率が良いということになる。(たぶん)というのはまだ正確な検証ができてる段階ではなく、ベータ版で検証する意味もないので経験談でしかないのだが、現状だとドッグファイトアフターバーナー炊きっぱなしで旋回負けしたことはない。

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動画のように、ただ旋回してるだけの敵機に対してアフターバーナー炊きっぱなしで旋回しているわたしが旋回勝ちしてるように思える。ちなみにアフターバーナーの使用感はBFVのマニュアルスーパーチャージャーに似てなくもないし、機体にかかるエフェクトもそのままである

また機体が上昇する際に減速し、降下する際に加速する物理演算は継続しているようだが、BFVのマニュアルスーパーチャージャーと違いアフターバーナーにオーバーヒートなどはないので、使用し続けることができる以上は前作に比べればあまり気にしなくてもいいかもしれない。BFVよりもドッグファイトがカジュアルになったと感じる人もいるだろう。おそらくこの根本的なシステムは製品版までに変わるとは思えないため、全くの別ゲームなので推奨はしないが、もし過去作品で練習をするならBFV(特に太平洋航空機)が一番近い操作感だということになる。

 

ちなみにわたしは速度調整システムがあまり好きではないため、今作の仕様には安心している。313システム(マジックナンバー)におけるドッグファイトでは速度調整を知らない人を一方的にボコるか、わかってる者同士でもお互いに最適速度で旋回してECM+スイッチで大半の勝負が決まるというドッグファイトにおける選択肢の狭さが嫌いだからだ。(ただし2042ベータ版の段階では後述するようにミサイルが強いため、せっかくの2042の仕様があまりドッグファイトの多様性へとつながってないように思える)

 

 

②重力を感じる重さ

 

①に加え、今作はBFV並みかそれ以上に機体が重く感じる。速度を落とせば落とすほど機体の融通が利かなくなる地面へと落下していくような感覚を感じる。まあこの辺は自分で操作してみないとわからないところではあるが、低速時だととにかく鈍重な印象がある。無論、これ自体が悪いとか良いとかは個人の好みの問題ではあるが、わたしとしては慣れてしまえばそこまで気になるものではなかったが、初めて2042のジェット機に乗って「うわこれは無理」と思う人がいるかもしれない。実際に海外コミュニティではわずかながら話題になっており、特にBF4にこもっていた老兵パイロットからの声が大きいようだ。

とはいえそもそもそこまで減速する機会がドッグファイトにおいてあまりなく、BFVと違って両陣営ともアフターバーナーがあり速度復帰も簡単なため、BFVに比べればストレスに感じる部分は少なそうに思えるが、BF1の戦闘機のような減速からの加速が容易ではなくなってるため、過去作出身者には引っかかるかもしれない

 

 

③未来戦を感じるミサイル戦闘

 

BF2042オープンベータの段階だとジェット機の機関砲が弱くミサイルが強い、というバランスなようだ。ここに関しては製品版で大きく変更される可能性があるので多くは語れないが、空対空ミサイルのロックオンまではかなり短い時間で済むため、基本的に先手を取ったほうが勝つ。ミサイルを2発当てれば確実に撃墜できるうえに、フレアの展開時間が短くその間にオーバーシュートさせる等のマニューバによる挽回が難しいため、基本的に先にミサイルをロックオンした方が勝つ。のだが、著名なリーカーによれば製品版では空対地ミサイルなどの装備が追加されるため、果たしてどうなるかは未知数なところ。超低空飛行すればミサイルのロックオンをフレアなしで外せたという体験があるが、まだいろいろバグが多く未完成な部分もありよくわからない。

一方でジェット機の機関砲はかなり微妙な性能をしていると言わざるを得ない。そもそも航空ビークル同士のTTKがとても遅いため、機関砲だけでドッグファイトやヘリコプター迎撃が難しい環境となっている。おそらくDICEとしては未来戦なんだし古典的な機関砲によるドッグファイトではなくミサイルによるハイテクな戦闘を楽しんでほしいあるいは何も考えてないものとして調整された仕様なのだろう。

機関砲の対歩兵性能は著しく低い。機銃の拡散が大きく単発の火力も低いため、なかなか倒せない。アメリカ側であれば後述するVTOLモードを利用して偵察ヘリコプターのような機銃掃射もできなくはないが、機動力も低くAI兵士の少ないサーバーだと間違いなくいろいろ飛んできて即死するだろう。

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動画にようにいろいろな距離で機銃掃射してみたが、かなり近づいて撃たないと拡散の影響でまったく当たらないため、非常にリスクを伴う。

おそらくBFVの機銃掃射の対歩兵がエグすぎたための反省バランスなのだろうが、そもそも歩兵狩りにあまり興味はないわたしとしては別に悪いこととは思えない。ただし対航空ビークル火力も低いとなるとこれは別問題であり、製品版でどのようなバランスになるのかは気になるところだ。製品版ではおそらく機関砲も種類が選べるので、そのあたりも楽しみだ。

せっかくのエンジン出力に旋回性能が比例する演算なのに、とりあえずミサイル撃てば勝てるバランスなのはややドッグファイトの選択肢を狭まているようでもったいない気がするので、製品版でどのようなバランスに仕上がるのか期待したい。

 

④偏りすぎた陣営差

 

さてここは懸念材料として陣営差が偏っていると感じた。ジェット機に関してアメリカ側のF35だけVTOLモードに変更できるのはやや不公平に感じた。ちなみに輸送ヘリコプターに関してもアメリカ側のオスプレイだけモード変更によりジェット機のような操作性ですばやく移動できるため、初動での拠点の奪い合いでロシア側に比べて非常に有利である。

しかもBF4のようにギミックとして機能するというよりはVTOLモードがかなり実用的であることが問題で、対ヘリコプター戦闘はあきらかにVTOLモード利用できるアメリカ側の方が行いやすい。PC版はZキー入力で切り替えが可能。

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先述の速度が落ちれば落ちるほど機体の動きが鈍重になる仕様の都合上、ロシアの戦闘機だといったん離脱を強いられることが多く、なかなか倒しきれない。一方でアメリカ側の戦闘機であれば反撃のリスクを前提にVTOLモードでひたすら照準内に敵機を狙えるため、倒しやすい。なにより一番の問題点はロシア側に同等・あるいはそれに代わる独特な機能がないため、単純にロシア側は選択肢が一つ少ないということになる。

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一方でロシア側だとアメリカ戦闘機のようにVTOLモードで敵ヘリコプターに粘着することができず、動画のように離脱を強いられるため効率が悪くなる。ちなみに輸送ヘリコプターめちゃくちゃかたい。まあ輸送ヘリは柔らかすぎるよりはかたいくらいでいいかもね

なお、多くのパイロットならば「ドッグファイト中にVTOLモード展開して敵機オーバーシュートさせられるのでは?」と思う人もいるかもしれないが、個人的にはされて事で一度も脅威を感じたことはない。フレア巻きつつ離脱してもう一度復帰中で低速の敵機にミサイルぶつけるだけで済むのがほとんどだが、うまくいったよって方は状況やタイミングなどを教えてくれるとうれしい。

この辺のバランスも製品版では改善されているかもしれない。例えばBF4ではアメリカの対空戦車が水陸両用車であったが、それを反映してか本来水陸両用ではないロシアや中国の対空戦車も水陸両用仕様というミリオタ発狂なバランスのとり方をしていたため、そようなことを期待したい。

 

※追記 

CS機のエースhashimotyo氏の検証により、なんと

ロシア戦闘機のほうが圧倒的に旋回性能がいい

ことが判明した。

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ほとんどのケースでミサイルの撃ち合いで決着がつくので旋回戦になるとこはあまりないが、アメリカ戦闘機はひとたび旋回戦に持ち込まれると勝ち目がないので要注意!(実際わたし自身もミサイルの打ち合いで大半の決着がつくため、全く気が付かなかった)

hashimotyo氏はPS4・PS5のエースパイロットでいろんなBF航空機に関する情報を動画にして投稿しているので、必見。わたしの記事のブックマークなんかしなくていいので彼の動画のチャンネル登録をしよう!

 

 

⑤その他

その他ジェット機以外のビークルの感想として、主力戦車・対空戦車・輸送車両・レンジャー(通称ワンワン)をタブレットで呼べるのは面白い。

ワンワンが可愛い!!!!

可愛すぎるだろお前!!!!!突然ぷいぷい鳴いてから低空飛行してる敵ジェット機撃ち始めるのバカ犬すぎる!!!!!!可愛すぎる!!!おかげで地上兵が楽しすぎる!!!!!おなかがすいたらリペアツールでよしよしすれば元気になるよ♪

ちなみにレンジャー同士はちゃんと撃ちあうため、ジェット機顔負けの「ドッグファイト」が堂々と行われる。

 

また、ヘリコプターの操作性がBF4と大きく変わり、機動が安定するようにアシストがつくようになった。なおアシストのオンオフはできる模様。そのため古参のパイロットには操作が逆に難しくなったかもしれない一方で初心者には非常にとっつきやすくなったかもしれない。おかげかそこまでヘリの使い手でもないわたしでもリトルバードで大量キルできてしまう。

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さすがにハイドラロケットの対戦車ダメージは少ないが、それでも無限に歩兵をプチプチ狩れてしまうので、製品版までに弱体化される候補の筆頭だろう。空対空ミサイルも特定の起動でフレアなしで避けれるが、バグか仕様かは不明なのでここでは明記しない。(過去作もできたようだが)てか偵察ヘリに対歩兵用の無誘導ロケット系を詰めちゃうのまずくない?

 

次に対空戦車だが、今作の対空戦車は個人的にバランスが取れているように思えた。わたしはこう見えて対空戦車乗りでもあるのだが、装甲が薄い代わりに機動力が前回作品に比べて段違いに早く展開が容易で、装備したある地対空ミサイルもロックオンまで短く射程もそこそこあるので使いやすいと感じた。

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対空機関砲の対歩兵威力も強すぎず弱すぎず、拡散が大きいことで近づかないと火力が出ないことで機動力も相まって前に出る選択肢になるのは非常に良いと個人的に思った。すさまじい耐久を誇る輸送ヘリにもゴリゴリ圧をかけれるのも強く、空対空ミサイルはヘリコプターはおろかジェット機をもけん制できる。ただし攻撃ヘリにスキを突かれると致命的なダメージを受けてしまう。砲塔の旋回速度も遅いので近距離でちょろちょろされると苦手なようだ。一応主力戦車にもダメージは通るっぽい?この辺も正直製品版になればいろいろ変更されているかもしれないのでわからない

 

まとめ

わたしは非常に楽しめるしポテンシャルのある作品になると考えている。個人的な願望を述べるなら、「攻撃ヘリは対戦車。偵察ヘリは対歩兵。ジェット機は対航空ビークル」といったようにメリハリのあるバランスが好きなので

製品版のジェット機はハイドラロケットやJDAMのような無誘導対地攻撃手段を実装しないでほしい

という切実な願いがある。ジェット機のような機動力の一番高い航空機がBFVやBF3の戦闘機のように「対空も対戦車も対歩兵も全部できるぜ」みたいな過剰火力バランスだと、いずれはそれに対抗するために対空兵器も過剰に強化され、BFVみたいな地対空火力が高すぎて航空機同士で戦えない、といった不健全バランスを招きかねない。そのためわたしとしてはオープンベータ時のジェット機のバランスはまさにわたしが望んでいるバランスであるため、非常に好感が持てた

 

皆さんはどう感じたあろうか?わたしは「おおむね好評。ただしバグが多すぎて未完成すぎる」といった感想である。わたしのような無限に空対空戦闘を楽しみたいプレイヤーには期待できるものかもしれないが、キル(主に歩兵狩り)が目的で手段として戦闘機に乗ってきたプレイヤーからするとつまらないかもしれない。まあ攻撃ヘリに転生するだろうけど。果たして製品版がどのようなバランスで登場するかが楽しみである。